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(2010年3月6日AMと7日AMのレポート)]

2011.1.15

MELL EXPO 2010
(2010年3月6日AMと7日AMのレポート)

 今年のメル・エキスポでは、出展者や参加者の出会いと交流を促す「祝祭的」な場づくりを深めるため、メディア・エクスプリモとの協働で構想されたシステム「ネビュラ」を活用した実験的なワークショップ「エキスポ・トレール」が行われました。「ネビュラ(Nebula)」とは「星雲」の意味。人々の関係性を可視化し、アーカイヴ化するシステムです。3月6日午前中の「広場としてのメル、システムとしてのメル」から、7日午前中の「広場のつくり方とシステムの可能性:全体交流会@福武シアター」へとまたがって行われた今回のセッションでは、「ネビュラ」と「エキスポ・トレール」の概要説明に引き続き、「全体交流会」がにぎやかに行われました。

【ネビュラとは】
 最初にメルプラッツ・メンバーの水越伸さんから、「ネビュラ」の概要説明が以下のように行われました。
 メルプラッツが目指すプラッツ(広場)とは、参加者が主体的に関わり合い、交流し合えるような場、そしてそこから新しい発見や活動へのヒント、連携が生まれるような場です。そのためのあり方、つまり新しい出会いを媒介する「広場」の仕組みを、技術システムと文化プログラムとの関係を通じて構想したものが「ネビュラ」です。
 「ネビュラ」には二つの目標があります。一つは「日常的・機能的」な面にかかわるもの。そこでは交流を蓄積し、関係性を一覧できることが求められます。もう一つは「祝祭的・象徴的」な面にかかわるもの。そこでは関係性を俯瞰し、交流を組み替えることが求められます。これら二つの面から、メルプラッツが目指すプラッツを実装しようとしたものが「ネビュラ」です。

【エキスポ・トレールとは】
 次にメルプラッツ・メンバーの鳥海希世子さんと林田真心子さん、そして今回のワークショップ・デザインを主導した水島久光さんから、「エキスポ・トレール」の概要説明が以下のように行われました。
 トレールとは人と人とのつながりを意味します。その関係性を可視化するために今回はエキスポの開催に先立って、45の質問項目から成る質問状を出展者のみなさんにお送りし、お答えいただきました。質問はそれぞれの活動や組織にかかわるものです。その答えを数値化し、重み付けすることによって、それぞれの出展者を以下の6つの軸上にマッピングすることが可能になります。

・自信がある~悩み深い
・大分経験を積んだ~これからだ
・恵まれている~恵まれていない
・しっかりかっちり~やんわりしなやか
・ノリだよ~結果だよ
・go ahead!~ change!

 これらの軸を「ネビュラ」システム上に表示することにより、しかもさまざまな軸を設定することにより、それぞれの出展者がどんな位置にいるかを確認し、他の出展者との距離感を表現することが可能になります。その説明とともに実演が行われました。

【全体交流会】
 続いて出展者と参加者全員を巻き込み、「全体交流会」が以下のように行われました。
 まず1枚の紙が配られました。そこには上記の6つの軸のうち、「しっかりかっちり~やんわりしなやか」が縦軸に、「ノリだよ~結果だよ」が横軸に設定されている座標が印刷されています。その中の4つの象限のどこに自分が位置するかを出展者と参加者がそれぞれ確認します(出展者は質問状に基づいて確認し、参加者は自己申告します)。その結果、全員が4つのグループに分かれることになります。
 次にそのグループごとに全員が分かれて集まり、自己紹介し合います。その結果、自分と同様の経験をしている人たちと交流し、自分の立ち位置を確認するとともに、悩みや意見を他のメンバーと分かち合うことが可能になります。そうした「集団お見合い」が、あるグループではまじめに(特に「しっかりかっちりAND結果だよ」組)、またあるグループでは気ままに(特に「やんわりしなやかANDノリだよ」組)、それぞれのグループの特色を出しながら行われ、そうして出会いと交流の場がにぎやかに実現されました。

 「ネビュラ」は今後、市民メディアやさまざまなシンポジウム、地域の集まりなどで活用されることが期待されています。そこには技術システムと文化プログラムとの関係を通じて、出会いと交流を促す「祝祭的」な場づくりを進めていくことの一つの可能性が、ひいてはメルプラッツという活動の可能性そのものが集約されているといえるでしょう。そんなことを感じさせられたセッションでした。

(伊藤昌亮/愛知淑徳大学、メル・プラッツ運営メンバー)

 


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